shirakiku(シラキク)

酒造りの常識を変えた、丹後の蔵の遊び心
京都・丹後。山と海に囲まれた豊かな土地で、白杉酒造は250年の歴史を紡いできました。昔からの銘である「白木久(しらきく)」は、家名の「白杉」から、「杉」の旧字体が「杦」。これを分解して「木、久」――こんな先人たちの遊び心から名づけられました。

廃業寸前から、前代未聞の全量食用米仕込み蔵へ。
十一代目蔵元であり杜氏の白杉悟氏は、先代の甥。この地の“米の美味しさ”に心を奪われ、京都市内から丹後へ養子として入り、蔵を継ぎました。経営難と廃業の危機に直面しながらも、「丹後の食用米で酒を造る」という、当時はほとんどなかった常識破りの挑戦に踏み出します。試行錯誤を重ねた末、2015年に全銘柄を食用米仕込みへと転換。現在では「shirakiku」「銀シャリ」「CHIMERA」など、自由でユニークな日本酒を次々と発表し、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」最高金賞など受賞歴も多数。自らラベルデザインも手がける白杉氏の酒造りは、「面白いことをしたい」先祖代々続く遊び心を持ち続け、全力で醸し続ける。「常識にとらわれず、挑戦する人の背中を押せる酒を」。そんな想いが一滴一滴に宿っています。
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