精米歩合ってなに?
精米歩合ってなに?知ってるとちょっと日本酒通になれる、やさしい基礎知識
「精米歩合(せいまいぶあい)」って、日本酒のラベルや説明文でよく見かけませんか? 「50%って書いてあるけど、これって何が半分なの?」「数字が低い方がいいの?」と疑問に思う方も多いはず。 今日はこの「精米歩合」について、やさしく・わかりやすくお話しします。
・お米をどれくらい削ったかを表すのが精米歩合です
精米歩合とは、お米をどれくらい削ったかを表す数字です。 たとえば「精米歩合60%」と書いてあれば、 「お米の外側40%を削って、中心の60%だけを使っていますよ」という意味。 お米の外側には、たんぱく質や脂肪などが多く含まれていて、そこが残っていると雑味(ちょっとクセのある味)の原因になります。 だから、日本酒づくりではお米の外側を削って、中心に近い“でんぷん質のきれいな部分”だけを使うんです。
・数字が低いほど、手間がかかって繊細な味に
数字が小さい=たくさん削っているということ。 たとえば:
精米歩合50%(半分削った) → すっきり上品、香りも華やか
精米歩合70%(あまり削らない) → 米の旨みしっかり、どっしりした味わい
ただし、「数字が低い=良いお酒」というわけではありません。 香りを楽しみたいときは50%くらいの吟醸酒を、食事に合わせたいときは70%前後の純米酒を選ぶとちょうどいい、なんてこともあります。
・実際のお酒で比べてみましょう!
当店で人気の日本酒を例にご紹介します。
宮寒梅 純米大吟醸(精米歩合45%) → 一杯で旨い酒。華やかな香りと透明感のある味わいで初めての一本にもおすすめ。
宮寒梅 鶯咲 寸鉄(精米歩合70%) →穏やかなメロン系の香り、ふんわり米の旨味を感じるもすぐにすっきりキレる超辛口。
・まとめ
精米歩合は「日本酒の個性」を知るヒント!
精米歩合を知ることで、「このお酒は軽やかそう」「こっちはご飯に合いそうだな」と、ラベルから味のイメージがしやすくなります。 ぜひ次に日本酒を選ぶとき、「精米歩合〇%」の数字にも目を向けてみてください。 自分の好みや、その日の気分にぴったりの1本に出会えるかもしれませんよ。